三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

浴衣

嫁さんが「この夏から始める」というので、こどもともども付き合わされることに。旅館浴衣しか着たことが無かったので、一通り買い込んだ後は「練習」。女のほうは「おはしょり」やら「帯締め」やら、けっこう難しい。男のほうは、着丈がフィクスしているので、角帯さえ結べればなんとかサマになる。にしても、下駄履いて小股がちに歩くのはストレス溜まる。
走り回ろうとするこどもは、たちまち裾を乱して、パンツ丸見え状態に。なるほど、これが「ケツをまくる」状態だと納得する。テレビの時代劇などで、着流しの主人公が、裾をまったく乱さぬまま、襲いかかってくる敵を右に左に切り伏せるが、「殺陣」のお約束が無ければ絶対に不可能であるということが分かる。
実際には、裾をからげてケツをまくり、履物が下駄や草履なら脱ぎ捨てて、足元を確実にしなければ、戦うことはもちろん、逃げることさえ覚束ない。ちうか、例えば醜悪な悪代官が可憐なヒロインを拉致して帯をほどいて「くるくる」しようとしている大ピンチに、救出に現れる主人公が、着流し下駄履きスタイルであるわけが無い。
まあ、このクソ暑さの中では、どうでもいいことでありますが。