三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

デジタル化は問答無用でオケオケー

 行政がデジタル化することにより、人件費を主に経費がガンガン節約され、万事がスピーディに進行するようになる。河野行革相の仕事で、ハンコがイッキに無くなりつつあるのも慶賀。確定申告でも不要になるんだそうな。

 でも「民間」じゃとうの昔にやってること。LINEモバイルへの乗り換えでも分かった。ソフトバンクの「解約無料」が11日日曜で、MNP申し込んだのが2日後の13日火曜。番号貰って即LINEモバイル申込み。翌14日水曜受付完了。15日木曜朝イチにSIMが届いて10時28分に開通。午後には「いつでも電話」が使えるようになり、完璧。

 乗り換え作業を始めて作業はネットと電話のみ、2日で完了というのは、けっこうな「早さ」ではなかろうか。「店」行ってやりゃさらに早いのだろうが、特典ポイント分が店に吸い上げられる。で、使い始めて今日で5日目。まったくストレスなしに、LINEもTwitterFacebookも出先で使いまくっている。電池の減りが早くなったのは、新規購入の予備バッテリで補填。これってポメラの充電も可能なんだよな。

 もう大昔のパソコン通信時代、ポータブルワープロその他を使った「移動体通信」がすばらしい快挙に思えたわけだが、現在日本じゃテクニカルリテラシーゼロの馬鹿であっても、スマホで自然に「実践」している。「そういうもん」だと分かっていても、桑海の思いを禁じ得ない。

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「鬼滅の刃」大ヒットを慶賀する

 劇場版が公開2日目で興収30億円近い、とのこと。すばらしい。

 春先以来の武漢肺炎空騒ぎ(だと今も確信している)で、劇場も映画館も多大なダメージをこうむってきた。公演が中止されたり、新作映画の公開が延期されたり、傍目でも「致命的」と分かるくらいに、事態が深刻化してきた。

 そこにこの快挙ですよ。原作まんがは文句なしにおもしろい。古典的な「吸血鬼」ホラーでありながら、伝統の少年ジャンプスピリットである「友情・努力・勝利」をキッチリ踏まえている。アニメは、原作の本質をしっかり捉えて、これ以外、これ以上はない、というくらいに確実に作り上げられている。

 さまざまな企業を巻き込んでのプロモ展開も見事としか言いようがない。その結果が、劇場版の大成功であり、文句のつけようがないどころか、先々「IP拡販戦略の最大級の成功事例」として、「学び」の対象となるのだろう。

 ホント、手放しで称賛する。すばらしすぎる。

 

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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ふざけんなNHK

 NHKが総務省の分科会で「受信設備の設置届出義務」と「未契約者氏名等の照会」の導入などを要望したとのこと。要するにテレビ(フルセグ、ワンセグ付きカーナビやスマホも含む)を所有する人間にはその事実を届け出る法的義務を課し、受信契約をしていない人間の住所氏名等をNHKが自治体や電気ガス等のインフラ会社に照会する権利を求めている。それによって、訪問要員(新聞の「拡張団」みたいな手合い)の経費年305億を節約できるんだとさ。

 ふ・ざ・け・ん・な! が正しい反応。電波の押し売り屋が、法で国民を縛り、警察的な捜査権を欲しがってるってか。ホントふざけんなよ。

 てめえが勝手に垂れ流してる電波をスクランブル化して、受信契約を結んだ人間のみが観れるようにすれば、それで済む話だろ。300億もかからんよ。

 でなきゃ、国有化して税金で運営する。放送内容はとことんチェックして、国益を損なうような活動は一切禁止。職員の身分は公務員。給料が半分程度になっても我慢すること。

 いっそのこと単に「無くす」というのも一案。NHKが無くなっても困ることなど何一つないからさ。

av.watch.impress.co.jp

LINEモバイルに乗り換えた

 正直ちとハードル高かった。背中を押してくれた要素は3つ。1つはソフトバンクの「無料契約解除期間」(1万円以上の「契約解除料」がそもそもおかしいのだが)だったこと。2つ目は「LINEやってみるか」の冒険心(というほど大げさじゃないが)。3つ目は「若い奴は節約してる」というスクルー爺的反省。

 で、自分だったらこなせるだろ、と取り組んで、何とかこなせた。DIGNOGをSIMフリーにするところから始まって、MNPでの乗り換え。前回のDIGNOGのバッテリ修理を通じて、SIMの抜き差し程度はできるようになっていたということも大きい。SNSに対する基本スタンスもキッチリ出来上がっていたから、TwitterにもLINEにも、すんなりと入り込めた。

 Facebookもインストールした。どんどんDIGNOGで「何でもやれる」ようになっていく。

 自分自身、そこそこのIT爺だと自負しているのだが、必要なキカイが多過ぎるのが問題。解決すべき課題。まずはPC。自作機を基本として、サブマシンのminiVAIO。KindlefireHDXはベッド内のお友達。電子まんがはこれで読む。ボヤージュは、活字の電子本用。そしてDIGNOGとポメラ。旅行に出る際には、自作機以外の5台を持っていくことになる。これって多過ぎでしょ。

 ちなみに何で自分がDIGNOGなどというマイナーな機種を使っているかというと、ワンセグが入ってなく、NHKと受信契約結ぶ必要がないから。それに尽きる。

「だったらiPhoneにすればいいじゃない」と何度も言われたし、現に嫁さん子どもはiPhoneなのだが、「Appleのキカイは絶対に使いたくない」という、これも爺の昔からのポリシー。古いやつだとお思いでしょうが…なのよ。

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節約は若者に学ぶ

 一番分かりやすいのは、スマホその他の通信料。若者は知恵を絞って「最安」を目指してる。格安SIMに切り替えるとか、Wifi環境を活用するとか。高齢者は一般にダメ。「難しいこと言われても分からないから」と、ショップで勧められるままに契約し、ろくに使いもしないオプションまで「最初の○か月は無料」と言われて付けまくってる。で、月20万円足らずの年金で暮らしてる老夫婦が、月3万円もスマホに払ってたりする。

 他にもいろいろ。スマホがあるなら固定電話は不要。電気代はアンペア数を下げれば安くなる。病院通いもドックも不要。ガンその他の死病を患うのは防げないし、なったらなったで適当に死ねばいいこと。都会に住んでりゃクルマは不要。着るもんはユニクロで十分。で、住むなら便利で安い板橋・赤羽(笑)

 今出てる「週刊現代」が、けっこう徹底してた。「65歳になったらやめること」が「1日3食、病院通い、生命保険、健康診断・人間ドック、年賀状、孫への小遣い、葬式・香典、株式投資、運動、同窓会、テレビ、新聞、固定電話」と。自分がすでに辞めたのは、年賀状、同窓会、テレビくらいか。まだまだ浅いのう。

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「非正規」退職金・ボーナス訴訟の最高裁判決

 原告敗訴という結果に。予想はしていたが、残念である。

 この問題については、橘玲の言う通りで、「同一労働・同一賃金」原則にのっとって、正規の退職金を引き下げて非正規と平等にする。もちろん非正規を上げて平等にしてもいい。原資があれば、ね。なきゃ正規を下げるしかない。ボーナスは正規非正規差別なく、個々の業績に応じた額を支給する。それでスッキリ解決する。でも、労組(メンバーは正規=正社員のみ)が絶対反対だから無理筋。

「男性・日本人・正社員」が「貴族・市民」で、それ以外は「賤民・奴隷」という、日本企業の差別的雇用システムは変わらない。固定された格差は労働意欲を削ぎ、生産性を下げる。これについては「上」も「下」も一緒。今いる場所にしがみついていれば一生安泰、と考える「正社員」は、社会主義国の公務員みたいなもの。アグレッシブな仕事なんざするわけないじゃんよ。

 かくして、日本企業はアメリカにも支那にも勝てない。沈没していくだけ。船が沈んでも、自分らがいる一等船室には救命ボートが用意されているから無問題、と「正社員」は考えてる。船底のネズミさんたちが沈もうが溺れ死のうが、かんきーにーよー、と。

 まあ、その結果、沈まなかった船だけで、日本経済を回していけばいいわけか。大半が「外資」かもしれんけどね。

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続き

 若者の皆様におかれましては、そこまで考えた上で、「若者煽り本」を読むことをお勧めする。読んで煽られる自分自身は、いかなるポジションにいるのか。天才なのか凡人なのか。

 例えばさ「甲子園に出場した君たちにとって、日本のプロ野球界は、ふさわしい場所じゃない。アメリカ行ってメジャーを目指せ」と書いてあれば、「あ、これは自分には無関係」と分かるだろ。

 あるいは「とりあえずTOEIC受けて、800以上取れたら、次に進むべし」と書いてあれば、「自分には無理絶対」と分かる。

 もちっと身近な例で言おう。「学ぶための本」の代表は教科書だが、すべてそういう作りになっている。中学生に、いきなり微積分や交流電流の計算式を教えたりはしない。それを学ぶための準備ができている人間を相手に「その次」を教える。「煽り」はゼロ。つか、煽られても理解できんしね。

 まあしかし「若者煽り本」はそういうもんだよね。五木寛之寺山修司もそうだった。で、自分はまんまと煽られて上京したわけだ。それを許してくれて、大学の学費と生活費を4年間払ってくれた親にはホント感謝してる。