原告敗訴という結果に。予想はしていたが、残念である。
この問題については、橘玲の言う通りで、「同一労働・同一賃金」原則にのっとって、正規の退職金を引き下げて非正規と平等にする。もちろん非正規を上げて平等にしてもいい。原資があれば、ね。なきゃ正規を下げるしかない。ボーナスは正規非正規差別なく、個々の業績に応じた額を支給する。それでスッキリ解決する。でも、労組(メンバーは正規=正社員のみ)が絶対反対だから無理筋。
「男性・日本人・正社員」が「貴族・市民」で、それ以外は「賤民・奴隷」という、日本企業の差別的雇用システムは変わらない。固定された格差は労働意欲を削ぎ、生産性を下げる。これについては「上」も「下」も一緒。今いる場所にしがみついていれば一生安泰、と考える「正社員」は、社会主義国の公務員みたいなもの。アグレッシブな仕事なんざするわけないじゃんよ。
かくして、日本企業はアメリカにも支那にも勝てない。沈没していくだけ。船が沈んでも、自分らがいる一等船室には救命ボートが用意されているから無問題、と「正社員」は考えてる。船底のネズミさんたちが沈もうが溺れ死のうが、かんきーにーよー、と。
まあ、その結果、沈まなかった船だけで、日本経済を回していけばいいわけか。大半が「外資」かもしれんけどね。