三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

100%保証の結婚

「結婚できないよりも、間違った相手と結婚するほうが怖い」

 

そんな発言をネットで見かけて、つい、おせっかいコメントを入れてしまった。

 

「思考は現実化する」に即して言えば、誰かと結婚した後に「こいつは間違った相手だった」と判明することでしょう。それが1日後なのか、10年後なのかはわかりませんが。 もしもわたしがそう考えたとしたら、絶対に結婚しなかったと思います。

 

以上ですべて言い切っているのだが、あえて追加説明をしてみよう。

 

「結婚できないよりも、間違った相手と結婚するほうが怖い」という思考の帰結は、「結婚できない」か「結婚した相手が間違っていたと後に判明する」のどちらかでしかない。

それを回避するのは、「『彼こそが100%正しい結婚相手です』と保証された相手と結婚する」しかないのだが、そんな保証は誰にもできない。神さまにだって不可能なこと。

現実においては「ま、こんなもんかな」と思った相手と結婚し、「ちと違ったかも」と感じることがあっても、それを互いに克服していく。あるいは、どうしても克服できなかったら離婚する。それしかない。現に世間の「夫婦」のほぼすべてがそうであろう、と推察する。

「100%保証」をあくまで要求するなら、「結婚できない」が結論。

発言主のプロフィールは30代で、そこそこ高給を取っている女性らしいのだが、彼女が現時点で結婚できていないのは「100%保証」を夢想しているから。

具体的なイメージを素描すれば「年収2000万以上の30代~40代長身イケメン実業家(もしくは医師か弁護士かエリートリーマン)」てところか。そいつが「君こそがぼくの理想の女性だ。結婚してください。お願いします」と頭を下げる。

それでも「んー、100%にはほど遠いよね。年収3000万は譲れないところだし」と不満たらたら。「80%クリアしてたら、まあ、いいかな」と妥協して結婚に踏み切る。そんな夢想。

そのような美味しい話が30代女性に降ってくるのは「結婚詐欺」以外あり得ないのだが、その現実を受け入れることができない。