三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

Fire

 Fireというのは、自分的にはアホらしい。ショボい資産からのショボい運用益で生きていくために人生をミニマイズするってのは、本末転倒であるように思う。ぜいたくをせず、収入以下で暮らし、若いうちに資産を形成する。そこまでは正しい。そこでリタイアというのが違う。いつでもやめられるだけの資産を保持しつつ、やめずに働き続ける。

 で、この「いつでもやめられる」というのが大事。それが自分自身に「余裕」と「力」をもたらし、仕事も自然とうまく行く。仕事を自分で「支配」できれば、効率をとことんアップできる。周囲が8時間でこなすことを4時間で片づけて、後は余裕で過ごせる。会社が理不尽なことを強いたら、敢然と拒否することもできる。

 給料が生命線で「やめたら野垂れ死にする」と仕事にしがみつくしかない手合いは、自分の不利をさらけ出してる分、会社からはいいように搾取されるし、取引相手には足下を見られる。ストレス溜まりまくりで、心身に障害が生じる。

 早期リタイアし、ショボい運用益でカツカツに暮らしていくFireさんが、上記のどちらに近いかと言えば、後者でしょ。相場が崩れて、4%運用(日本じゃそれも簡単じゃない)が難しくなったら、資産を取り崩すしかない。減った資産を再び増やすにはどうする? 相場次第? 運天じゃん。じゃあ、再就職するか、となったら、何のためのFireだったのか、ということになる。