三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

年金の仕組み

年金改革法が成立 パートらへの適用拡大へ(産経新聞

https://www.sankei.com/life/news/200529/lif2005290039-n1.html

 これにより、パート労働者65万人が新たに「厚生年金」の加入者になるんだと。高齢者はウハウハだ。若い現役世代は…どうだろう?

 以下、ここに書くのは自分個人が理解している限りの「年金の仕組み」。誤解している部分もあるかもしれない。ちゃんと知りたい人は、それなりの資料に当たること。

 年金にはざっくり2種類あって、自営業者が加入する「国民年金」と、リーマンが加入する「厚生年金」。「国民年金」は、ほぼ確実に払い込んだ分以上が「老齢年金」として支給される。対して「厚生年金」は、半分が国に巻き上げられて、残りが「老齢年金」として支給される。巻き上げられた分は「国民年金」に補填される。

 これにはカラクリがあって、「厚生年金」の払い込み金はリーマンと会社が半分ずつ負担することになっている。会社負担分は、本来リーマンへの給料の一部なのを、リーマンに代わって会社が払い込む、という形になっている。その分を、国は丸々巻き上げている。リーマンは「払った感」が無いから、巻き上げられているとは気がつかない。

 今回成立した年金改革法で、新たに65万人が「厚生年金」に加入するということは、その分、国が巻き上げる金額が増えるということだ。

 で、日本の年金は「賦課方式」と言って、現役世代が払い込んだお金を、そのまんまリタイア世代へ「老齢年金」として支給するシステム。財源が豊かになって、高齢者はウハウハなわけさね。

 まあ、現役世代もいずれはリタイアするわけで、その暁にはウハウハなのだろうが…。いいのか、それで? と疑問を投げかけておく。