三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

刷り込まれた消費性向

 自分の消費性向を考察するに、こども時代から20代までに観たテレビにより決定されている。主にCMだが、ニュースやドラマやバラエティその他すべて。その影響は、単に「何を買うか」だけじゃなく、広くライフスタイル全体に至るまで。

 テレビを捨てたのが2006年で、それまでの10年間ほとんど観てなかったと記憶するから、ざっと95年以来のテレビ離れか。自分は36歳。いや、もっと前だな。やっぱ20代までだ。

 テレビを観なくなった結果として、この20年くらいの間に新たに登場してヒットした商品の大半について、自分はまったく魅力を感じない。例えば、やたら背の高い軽自動車とか、発泡酒とか、ネトゲとか。100円ショップもドンキもネット通販もそうだな。コエンザイムデトックスアンチエイジングも。

 逆に「消費本能」に刷り込まれているものは、確実にこども時代のテレビ由来。今でもコカ・コーラは、ペプシよりも、あるいはサイダーその他の炭酸飲料一般よりも「上」だと感じているし、ソースはブルドッグで醤油はキッコーマン、電子機器はソニーで、高級車はメルセデス(というかベンツ)だと思っている。

 国内旅行は「ディスカバー・ジャパン」だし、海外旅行は「JALパック」だし、婚約指輪は給料3か月分で、お仏壇はハセガワだ。いや、そういうのが「基底」になっている、ということで。

 ハロウィンや恵方巻にはまったく馴染めないが、クリスマスやバレンタインには心動かされる。特にクリスマス。浄土真宗の家で育ったにも関わらず。

 田舎の一軒家よりも、都会の団地やアパートだし、山の手の戸建てとなれば、上流階級の証。都会のアパートは不法滞在支那人の合宿所で、団地はナマポの巣窟、山の手の戸建てには8050問題の無職中年が引きこもっているという「現在」が、現実ではなく、ディストピア小説の設定のように感じられる。