空を飛ぶ夢はしばしば見るのだが、その飛行は、地面から飛び立つか、窓を開けて外に出る、という形をとる。外廊下の手すりを越えて、とか、ベランダから飛び立つ、てのは皆無。これは「安全装置」が働いているから。夢と現実がごっちゃになって「アイキャンフライ」と13階から飛び降りたら死にますからね。実際に飛んじまった奴もいたじゃん。…窪塚洋介だった。こういうのも一発検索で確認できるのが、インターネット時代の恐ろしいところ(笑)
人間は毎晩莫大な量の「夢」を観ていて、それはすなわち、頭の中の在庫整理や棚卸しのため。観るはしから忘れているのだが、何かのはずみで意識の表面に浮上したりする。それが「夢を見る」ということ。見てもそのまんま忘れてしまえばいいのに、覚えていたり、まして書き留めたりするのは良いことじゃない。精神に悪影響を与える。
そうだよな、心理学で「思考実験」とかやってるが、多くの人間は、すでに意識下でやってるのだろう。だからこそ「常識」が存在するわけで。で、パンピーが意識下で片付けていることを、あえて意識上に持ってくるのが「小説」だったりするわけだ。