三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

ネット時代だからこそ

 自分の若い頃よりも、イマドキの若い連中が恵まれている、と思うのは、インターネットその他の環境により、個人で勝負できるフィールドが格段に広がっていること。コリン・ウィルソンにとっての教養的背景は大英博物館だったが、その何百倍もの物量をネットは提供してくれている。そんなご時世において、実力を十分に発揮できないのは、怠け者の証拠でしかない。若い衆にとってはスマホが主流だが、同世代のパソコン遣いならば、軽くCIAレベルの情報収集能力があるだろう。現在はともかく、70年代以前の。

 とりわけクリエイターを目指すならば、現在日本以上にハードルの低い環境はない。自分が描いたイラスト、まんが、小説を世に問うのは簡単なこと。プロ目指すにしても、発表の方法や媒体はいくらでもある。ダメ編集者に捕まって潰されることもない。出る杭が打たれるどころか、才能がある者全員が嚢中の錐群としてバリアを破壊する。それが現在日本。いや、世界。

 ビジネスでの成功に至る道も大きく門を開いている。要は、自分自身の頭で考え、自分の能力と可能性をしっかりと見極めることができるかどうか。それを見失って、ホリエモンとか与沢翼とかの追っかけしかできないようじゃ永遠にダメ。一本立ちしなきゃ。

 方法論は平凡でいい。まずはまともな職につき、生活を安定させて、貯蓄する。それだけで、社会的地位も人脈も自ずと得られる。種銭ができたらネット証券で投資する。そして金銭リテラシーを身に付ける。本を読むことを習慣化して、教養を血肉化する。身体は当然鍛える。筋肉なき身体は無力と知れ。そうやって、20代、30代を過ごしたなら、必ずや「逞しい人間」に成長できる。男でも女でも。友人も恋人も自ずと得られる。

 ITのリテラシーと英語は必須だろうが、それ以前に「定職」だと確信する。社会的地位と経済的安定があってこそ、それを支点としてレバレッジを効かせてITも英語も活用できる。プーが本田直之の本100冊読んでも無駄(笑)