三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

N国党から目が離せない

丸山穂高がN国党入党」は凄いニュースだ。国会議員が二人になった。ほかに11人に入党を打診しているという。N国党の最大の強みはワン・イシューであること。「NHK放送のスクランブル化」に賛成すれば「同志」であり、他の思想信条はどうでもいい。左でも右でも、いやさ極左でも極右でも。

 で、スクランブル化に反対する、当のNHKの主張は「公共放送だから」の一点でしかない。営利企業である「商業放送」なら、スクランブル化は必然だ。契約して代価を支払う視聴者にのみ番組を提供する。今現在、ケーブルTVその他の有料チャンネルでやっているのと同じこと。でも、「公共放送」だから、あまねく万人に電波が届いて、放送が観られ、同時に「受信料契約」義務も、あまねく万人に発生する、とNHKは強弁する。

 この理屈に納得しているのは、実はNHK本体だけ、というのが自分の思うところ。街宣車が大音量で音楽流しながら町中走って、「聞こえた奴は金払え」と恐喝しているのに等しい。「この音楽には公共性があるから」なんてのは後付けの屁理屈。

 ほんとに「公共性」を主張するなら、国営放送にして税金で運営しろよ、ということになるが、それにはNHKは絶対反対なわけでさ。国営になったら、今みたいな勝手気ままはやれないし、現在の高い給料も、公務員並みに下がるから嫌です、と。

 だとしたら、N国党なる政党は、大乗仏教的な「大きな船」で、誰もが乗ることができる。乗ることによるメリットは多大。政党補助金がでかいし、国会内では何よりも「数」が物を言う。乗船条件は「NHKのスクランブル化」。そんだけで、他の思想信条は完全にフリー。

 で、再度書くが「スクランブル化」にハッキリ反対しているのは、当のNHKだけ。理由は「街宣車→恐喝徴収」ができなくなるから。国民の大多数は、少なくとも反対じゃない。反対するメリットは何もないから。受信料払ってる人たちこそ「賛成」するだろう。キチンと受信料を払っている自分らだけじゃなく、払ってない連中までNHKを観ることが可能のなのが現状であり、スクランブル化によって、そのような不公平は解消されるんだから。

 すなわち、だ。極右から極左まで、あらゆる政治勢力にとって、自分らの従来の主張に「NHKのスクランブル化」を追加しても、デメリットは一つもない。だったら、乗るだろ、N国党に。