三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

やるじゃん「N国党」

「NHKから国民を守る党」通称N国党は、47名立候補で26名当選。現職13名と合わせて地方議員39名に。党代表の立花孝志は、7月の参院選全国比例区に挑戦するとのこと。

 今回の統一地方選では、徹底的なワンイシューで無党派層を捉え、浮動票ちうか、棄権票を掘り起こして集める作戦が見事に成功した。同様の作戦で、参院全国比例区なら取れるかもしれない。ただし、そこまでの3か月で所属議員のスキャンダルが続発しそうであり、その対応如何であろう。

 少なくとも現時点において、保革その他の相違点を越えて「NHK許すまじ」というピンポイントで、地方議員26名を当選させたパワーは、当のNHKはもちろん、安倍政権も無視できないだろうと思う。つか、これを放置してたら、政治家としてはハッキリ無能だろ。

 NHKに対するそこまでの反感をもたらしたのは、ワンセグ課金に他ならない。これで「ウチはテレビ置いてないよ。ケータイは持ってるけど」という年寄り連中に受信料契約を強要し、受信料収入を多少増やしたかもしれないが、同時に「テレビなんて見ねーよ。スマホは使うけど」という若者層を決定的に敵に回した。

 この上、NHKがネット配信による課金(パソコンなどネット接続可能な機器を保有するだけで受信料の支払い義務が生じる)をもくろむならば、今回の百倍千倍の規模で「NHK許すまじ」のムーヴメントが生じ、政権をひっくり返す可能性すらあるだろう。

 そうした事態を懸念するなら、政権与党がやるべきことは唯一つ。NHKに対する、可能な限りの全ての影響力を駆使して、以下の3点を実行させることだ。

1.「ネット課金」は絶対行わない。
2.「ワンセグ課金」は中止する。すでに契約した分は解約返金する。
3.可及的速やかに地上波の「スクランブル化」を実現し、契約世帯のみ受信可能にする。

 いや、むしろ立民、共産その他の野党が、与党に先んじてやるべきか。選挙でN国党が食ってるのは、潜在的野党票なんだから。