三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

書籍短歌

コンテンツ流通読者それぞれが複線化してパワー発揮す

本について考える。ざっくり3つの側面から。すなわち、コンテンツ制作、流通、読者。ともに複線化が肝要と考える。
まずはコンテンツ。著者と編集者が創造する。必要ならマーケティングも関係する。少年ジャンプのように雑誌が作家を抱え込めば単線だが、作家が複数の雑誌・出版社で仕事をすれば複線化する。
次に流通。従来の版元⇔取次⇔書店は単線だが、新古書店、ネット書店、電子書籍など、プレイヤーが増えれば複線化する。
最後に読者。「本を買って読む」だけなら単線。プレゼントとして買う、古書店に売る、借りて読む、人に貸す、青空文庫を使う、図書館を利用する、自炊する、など、これもまた複線化。
「少年ジャンプのコミックスを未来屋で買って読む」じゃ、単線まっすぐ君で「そこまで」。関係者の数は最小限。
それが、ジャンプ出身で複数の雑誌で連載しているA先生が、Kindle自費出版した電子コミックを、iPadで読み、感想をブログに書いたら、アフィリエイトで小金を稼げた、なら、関係者の数は十倍百倍になり、一冊の本が発揮するパワーもまた百倍。複線化による楽しさを存分に味わえる。
さらに、そのコミックを元にした二次創作がピクシブコミケで広がっていったり、コミックの「聖地」が町おこししたり、従来の映像化やメディアミックス(これもまた基本は単線)を超えた拡散が期待できるのがインターネット時代の福音。