三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

円安悲哀

香港歩道橋階段

今回のフランスもキャセイ大好きの嫁の陰謀により香港経由。なんで日本より北行くのに南回らんといかんの?
それはともかく、香港はつまらんかった。思い返せば20年前の三鷹独身時代、イギリス植民地時代の香港は楽しかった。アジアとヨーロッパがごた混ぜになったワンダーランドであり、不安定さこそがスパイスだったように思う。今は観光客の大多数が本土中国人。さらに休日ともなればフィリピンからの出稼ぎメイドが大挙して繁華街に繰り出し、公園その他フリースペースを占拠して、日がな一日おしゃべりに費やす。セントラルのブランドショップなど、こんなんで商売になんのか?
そのつまんない香港の物価はベラボーに高い。以前は200円も出せばたらふく食えた麺粥屋が400円以上。一泊1万円以下だった中級ホテルが2万円以上。三鷹には縁薄い高級ホテルやレストランがどんな状況になっているのか、想像するだに恐ろしい。その物価高を支えているのが中国本土からの観光客である。香港に観光しに来るクラスの中国人は、いまや平均的日本人の数倍リッチなのだろう。ちうかデフレが続いた日本は給料も物価も下がり過ぎ。
ユーロ高のおフランスは、さらに悲惨なことに。大人二人とこども二人がカフェ入って軽食とるだけで5千円は軽く吹っ飛ぶ。夕食ならその4倍。ホテルも1泊3万円台。まあ、どうしましょ、てなくらいアレコレ物入り。
戦後、ようやっと海外旅行が可能になった時代、1ドル360円の固定相場だった頃はさらに大変だったのだろうなあ、と想像して自分を慰める。略して自慰(笑)
画像は香港・銅羅湾のホテル近くで撮影した歩道橋階段の一部で、北京オリンピック賛助企画。それまで何があるか分からん、というのが実情なのだろうが。