三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

乱交脳/純愛脳 続々

「モテ/非モテ」が男子の人生における最重要問題になるのは、中学高校時代。「共学の」と但し書きしたほうがいいかも。その最重要問題を回避するために「別学」の存在意義があるとも言える。

「全裸学園(仮題)」的ポルノは「乱交脳」の具現化。実際、中学生男子の日常的妄想は、同級生女子の裸体を想像して手当たりしだいに「おかず」にすることだから。「共学」とは、妄想が現実化しないよう、あえて男女を一緒にして「幻滅」させようということであるし、その効果は確実にある。

 でも「モテ/非モテ」の格差により、問題が生じる。男子の場合「乱交脳」を現実化できる「モテ」と、できない「非モテ」の格差。女子の場合「モテ」男子を独占して「純愛脳」を現実化できる「モテ」と、できない「非モテ」。ただし「非モテ」のビッチ化により「モテ」との格差が逆転する可能性がある。

翔んだカップル」がそうだった。勇介と圭の「純愛」に杉村秋美が介入する。杉村は秀才で「メガネを外すと美人」とのまんが設定だが、クラスの女子のヒエラルキーにおいては凡百のブス同様「非モテ」であることには変わりはない。その杉村の戦略は、勇介に「身体を許す」。そんだけ。「乱交脳」の勇介は簡単に陥落するし、「純愛脳」の圭にはなすすべがない。で、ここで重要なのは、勇介が杉村と寝たのは、杉村が秀才だからじゃないし、「実は美人」だったからでもない。「やらせてくれるからやった」と、そんだけのこと。だとしたら「凡百のブス」であっても、やろうと思えばできること。

 ああこれは、一般論としても「ある」な。アルファ同士のカップルにベータが割り込むパターン。男ベータの割り込みは男アルファが許さない。つか、そもそもライバルはすべて叩きのめすことにより、男アルファはアルファ足り得てる。

 女ベータの割り込みは男アルファは「乱交脳」で受容する。「不倫」された女アルファの戦略は3つ。

1.男アルファの「乱交脳」を洗脳し、女標準の「純愛脳」に改造する「調教」戦略。

2.「浮気」として許しつつ、女同士のヒエラルキーは絶対に維持する。「正妻」戦略。

3.男アルファと別れる。結果、元女ベータが女アルファに昇格し、自分はベータに降格する。「出口」戦略。

4.男アルファと別れるが、不倫した男アルファの社会的地位を毀損し、男ベータと付き合うことにより、元男ベータを男アルファに昇格させ、新たにアルファカップルとなる。「女帝」戦略。

 実人生においては、3が意外と大正解だったりする。ゆえに「出口」と称してみた。アルファだベータだと「モテ格差」を必要とするのは、田舎の共学中学高校のクラスが代表的である、閉鎖的な「伽藍」。そこでトップをとった結果、一生「伽藍」に閉じ込められる可能性大。そこで「純愛脳」が許せない「浮気」をする男などとは、とっとと別れて、「伽藍」の外に出る、というのは立派な戦略。

 具体的には、高校時代に「ベストカップル」と周囲から羨ましがられた彼氏(サッカー部のエース)が「乱交脳」故に浮気したのをキッカケにすっぱり別れて、あとは勉学一筋。都会の一流大学に進学し、そこで「新規巻き直し」をはかる。「純愛脳」に調教済みの、理想の「男アルファ」と巡り合うために。

 ああ、これは男アルファでもありえるな。自分の浮気を許さない偏狭な「純愛脳」に凝り固まった女アルファとはすっぱり別れて、「乱交脳」全開で、すり寄ってくるベータ以下複数とやりたい放題やりまくる。親の金と「推薦入試」で海外の大学に留学し、そこで「新規巻き直し」をはかる。自分の「乱交脳」に命ぜられるがまま、やらせてくれる女たちと思う存分やりまくる。

 昨今話題になった「多目的男」も、つまりはこういう手合いだと考えると分かりやすいだろう。