三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「過渡期」の読書

こないだの日曜日、赤羽に買い物に出た際に、喫茶店でリーダー(Sony Reader PRS-G1)開いて「電子読書」してたと思いねえ。
読んでいたのは半年ほど前にブクオフ105円コーナーで仕入れたミステリ短編集の文庫本で、断裁してスキャナにかけてPDFファイルにして(いわゆる「自炊」)リーダーに転送したもの。ようやっと読みはじめたら、これが実に面白い。連作らしいので、続編が出ていないか気になる。
リーダー内蔵の3G使ってネットのリーダーストアにアクセス。著者名で検索すると当該の本を含めて3冊販売されている。続編2冊を購入。ほぼ一瞬でダウンロード。
で、読書に戻ると、ページがすっとんでいる。120ページほど読んだところで、突然200ページ台に跳んでいる。どうやら自炊の際にミスして「落丁」したらしい。
ちなみにスキャナのミスではない。古本などで紙の状態があまり良くないものをスキャナにかけると、時たま紙詰まりを起こす。そこまでスキャンした分をPDFファイルとして出力し、続きを別ファイルにし、最終的にツール使って複数のファイルを一つにまとめるというのが自炊の手順。その際にファイル1個を欠落させてしまったのだ。
元本はとうの昔に廃棄済み。しゃーねーや、と再度ネットにアクセスして、電子版を購入。自炊版で読んだ続きから読み始める。
で、思ったのだが、もう何年かすれば「何であんなことやってたんだろ?」と笑っちゃうような読書スタイルだったかもしれない、と。「ブクオフ」「105円コーナー」「自炊」など。
とりわけ「自炊」は「過渡期の特殊事情」としか言いようが無い。例えて言うなら十年ひと昔前の「CD」の「MD」へのコピーのような。さらに昔の「ビデオ」の「ダビング」のような。