三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

魔法でビジネス

「ビジネスに活かせるからアートを」てのは、バブル期の「アートは金になる」てのとどう違うの? 「ネクタイ緩めなって」(真崎・守)てのもあったな。狩撫麻礼「ボーダー」も。世界を放浪してきたヒッピーが、アートをネタに企業と行政の両方から大金を引き出す、てな。

 いまエウレカした。アートは、かつての魔術や錬金術と等価なんだ。無から有を生み出すオカルト。アートを有難がってる上級国民やビジネスの人は、錬金術に大枚を投資した中世の王族貴族と同じ。そしてアートとテクノロジーの融合は、リアルビジネスとして、リアルマネーを稼ぎ出す。魔術師ジョブズが産み出したiPhoneのように。

 デザインとかアートとか言うから分かりにくくなる。魔法と言ったほうがいい。機能性能的にはまったく同じクルマ(スマホ)だが、かけられた魔法のレベルが違う、と。支那魔法はレベルが低く、日本のほうがまだ上。USAの、それもGAFA魔法がトップレベル。いや、USAには魔法力高い企業が今なお多数存在する。コカ・コーラとか、マクドナルドとか。「ハッピーセット!」と呪文が発せられた瞬間、牛の◯が、お子様大喜びの「ごちそう」に変身する。素晴らしい。

 魔法から最も遠いもの。それは金。あらゆるものを金に換算することにより、魔法は打ち破られる。魔法それ自体も金に還元される。銀行の応接室で支店長自ら薦めてくれる投信と、ネットで買える同じ投信のお値段の差が、すなわち魔法代。