先日、久しぶりに神楽坂を歩いてみた。毘沙門天裏の、チュニジアだかモロッコだかのエスニックレストランが、イタ飯屋に変わってた。変わってから、すでに相当な時間が経ている感じだった。あの店は仕事がらみで何度か使った。「クスクス」なる食物を初めて食ったのもあそこだった。20年ぐらい前になるか。
少女まんが編集時代の同僚が贔屓にしてたんだよな。そいつは料理が趣味で、スペイン好きで、パエリア鍋持ってたっけ。あの頃の自分はスペインなんざ、まったく想像外だったが。
「神楽坂」で日記を検索したら、けっこう行ってんじゃんよ。業界の寄り合いの担当者にさせられた件で何度も。で、東五軒町の取次との飲み会でも何度も。小説のコミカライズ関連で、新潮社訪問したこともあった。ほぼ全部忘れていた。楽しくない記憶って、どんどん流れ去っていくんだな。それはよく分かった。