ちょっと前の産経のコラムで宮家邦彦が書いていた。
日本の英語教育は過去100年間、致命的な悪循環に陥っている。英語をしゃべれない英語教師に何年間英語を習っても、英語がしゃべれるようには決してならない(中略)朝日が主張するように「まず話す力を含む総合力が学校で身につく」ためには、まず今の英語をしゃべれない英語教師を総入れ替えすべきなのだ
まさしくその通りであろう。ということは逆に、今後何十年かかろうとも、絶対に改善は不可能だということだ。中学高校に今現在いらっしゃる「英語をしゃべれない英語教師」の皆さんが、己の立場を守ろうと死にものぐるいで反対するだろうから。
日本の若者が英語力を身につけるためには、学校教育とは別に、「英語をしゃべれる教師」(ネイティブに限らない)について学ぶ環境が必要ということ。語学学校とか、海外留学とか。あらあら、ますます「格差」は開く一方だ。でもしょうがないよな。「100年の悪循環」を解決するには100年かかるかもしれない。「百年河清を俟つ」ってか。貧乏人は待ちの一手だが、富裕層は「即留学」と。