三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

パブコメに補足

 川崎市条例案にある「特定国出身者の国外退去要求」、条例案の文章をそのまま転記すると「特定の国若しくは地域の出身者であるもの又はその子孫(以下「特定国出身者等」という。)を、本邦の域外へ退去させることをあおり、又は告知するもの」とあるのは、具体的には、ネトウヨ在日朝鮮人に対して「日本が気に入らないなら、とっとと国へ帰れ!」と叫ぶようなケースを想定しているのだろう。

 素朴粗雑にして乱暴な発言であり、品が良いとは思えない。でも、それを条例で禁止するというのは別問題だ。

 日本に限らず、どの国であったも自国民と外国人の区別ははっきりつけているし、扱いに差があるのは当然だ。治外法権が通用した帝国vs植民地の時代ならいざしらず、外国人に対して、無条件での入国を許し、自国民と同じ権利を与える国など存在しない。その国に滞在している外国人に対して、その滞在条件を定めるのも、場合によっては国外退去を求めるのも、その国が決めることである。それが独立国として当然のことだ。

 そうした国の措置をも、この条例案は禁止しようとしているわけだよ。川崎市を「治外法権特区」にしようってか? いや、冗談抜きに由々しき事態である。