ああ、今エウレカした。地獄ってのは、悪人にとっての救いなんだ。自分自身が悪を為していると自覚している悪人。当然、罪悪感を抱かざるを得ない。時に、罪悪感に押しつぶされそうになる。でも、死後に地獄に行けばチャラ、と思えば、罪悪感を相殺できる。まだまだ大丈夫、と生きる勇気が湧く。
ちなみに自覚せずに悪を為してる手合いは悪人じゃない。つか「人」じゃなくて、害虫とかの類。殺虫剤その他で処理されれば、その先は何もない。地獄に行くこともない。単に消滅するだけ。
も一つエウレカ。地獄に行けるのは、人間の権利。逆に、人間の権利を確実なものにするためにこそ、地獄は存在する。善人を害する悪人を認定し、罰することができなければ、善人の善たることも認定できず、善人が存在し得ないのも道理だから。