三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「ブルータス」

 昨日買った「ブルータス」を読む。特集「真似のできない仕事術」。取り上げられてる12人のうち、自分が知っててプラス評価してるのは、隈研吾タランティーノくらいで、知っててマイナス評価が、三浦瑠麗。他の9人はそもそも知らない。で、すべて「ぺてん」「インチキ」「まがい物」として読むと、それなりにおもしろい。要は、誰かがプラス評価して、お金を出しているから彼らの「仕事」がビジネスとして成立しているわけで、誰も金を出さなかったら「無用の人」でしかない。で、自分はとてもとても金出す気にはなれましぇんよ。

 その流れで綴じ込み記事の「箕輪厚介 心を奪う仕事術」を読むとさらに香ばしい。「可処分所得」から「可処分時間」、さらに「可処分精神」を奪い合う時代であり、生き残るのは「人・物語・教祖」だってさ。インチキ宗教やネットワークビジネスそのまんま。そもそも「精神」をお金のように遣っちゃうってダメだろ、と思うのだが、それで不安や寂しさが解消され、幸せになれるのなら、WinWinなのかもしれん。信者は幸せをゲットし、教祖はお金をゲットするという(笑) ホリエモンがやってるのも、まさにそういうことだしさ。

 これが、建築や芸能も含めて「アート」の世界になると、「ボーダー」や「天使派リョウ」で狩撫麻礼が描いてた構図になる。黒スーツのビジネスマンが、アウトサイダーのアーティストに大金を貢いで「イベント」や「空間設計」を依頼する、と。四角四面で賃借対照表でできたビジネスの世界には存在しない「アートなもの(狂気や破壊も含めて)」を求めて、「ぺてん」「インチキ」「まがい物」も含めた「アーティスト」に接触し、「あちら側」に取り込もうとする。ハリウッド映画その他のショービジネスもそうか。