三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

イタリア

ドイツ、ギリシャ、スイス、フランス、イギリス、それに今年行ったクロアチア三鷹がこれまで旅行したことのあるヨーロッパの国々。ああそうだ、ルクセンブルクリヒテンシュタインにも足を踏み入れた。宿泊してないし、飯すらも食わなかったが。
イタリアには未だ行ったことが無い。
体験に基づく偏見があることを正直に書いておこう。もう10年以上前に、嫁さんと二人スイスを旅行した時のこと。チューリッヒから入って、スイスパス(スイス国鉄その他が乗り放題のチケット)を買い、主に鉄道で、あちこち回った。氷河特急にも乗った。あいにくの雨で景色も何も見えなかったが。
ご存じの通り、スイスは州によって言語が違う。チューリッヒはドイツ語圏で、旅行範囲のほとんどもドイツ語圏だった。国鉄のダイヤは正確。職員の仕事ぶりも完璧だった。イタリア語圏に入った。いきなり雰囲気が変わった。そこそこヨーロッパを旅慣れた今なら「ゲルマン風→ラテン風」と分かるのだが、当時は「サービスレベルの下落」と悪印象だった。
イタリア語圏で2泊して、ドイツ語圏に戻った。ここでトラブル。乗車駅で預け荷物としたスーツケースが、降車駅に届いていない。駅員にクレームしたら、あちこち電話をかけて調べてくれた。結果、積み忘れて乗車駅に残っていると判明。おかげで荷物が着くまで、ご当地でプラス一泊するはめになった。ブリエンツという、湖のほとりの素晴らしい景勝地で、それはそれで楽しかったのだが。「イタリア語圏は国鉄ですら信用できない」というのが、当時の印象。後にフランス国鉄のバカヤローぶりを何度も体験し、「ラテンな国鉄」それ自体、可能な限り忌避したく思うに至る。
そういうわけで「イタリア」には偏見があるのだが、仕事がらみでアート方面に関わり合うことになった。ルネサンスとかダヴィンチとかだ。他方、三鷹にとって現在の最重要テーマである「自転車」においても、ビアンキコルナゴピナレロジョスその他圧倒的多数でかつ強力なブランドが「イタリア」である。
いろんな意味で、イタリアにいっぺん行っとくべきなんじゃないかと思う昨今。