パラパラ見ておもしろそうだったのと「木村伊兵衛写真賞受賞」との帯で買ったのだが、繰り返し見るだけの魅力がある。小学生の目がとらえたかのような、日常の中の変なモノ(笑える、怖い、友達に話したくなる、などなど)てなモチーフを、ちゃんとした「絵」にしている。
「退屈な」とか「平凡な」てな形容動詞がつけられがちな「日常」だが、ていねいに見ていれば実にスリリングでドラマチックな瞬間が含まれている。ちうか、日常を離れたスリルやドラマは、基本的に作りもので嘘八百だと疑った方がいい。日常のスリル・ドラマは本物。その瞬間をカメラという道具を使って切り取ったのが「うめめ」。
- 作者: 梅佳代
- 出版社/メーカー: リトルモア
- 発売日: 2006/09/04
- メディア: 単行本
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