傑作。
ラノベのふりをし、萌えキャラシステムを導入して、間口を広げているが、奥行きはそれ以上に深い。魔術関係の解釈は「人はなぜ生きるのか」「人とは何者か」てな哲学的命題にまで至る。蒙を啓かれた。
それ以上に評価すべきは、こんだけ複雑なキャラを立て、小難しい設定と入り組んだプロットを構築しながら、実にシンプルなボーイミーツガール(ちうか童貞ミーツ処女)の恋愛小説として完成しているところ。
自分としては「ハルヒ」に続く驚き。後生おそるべしの代表選手。
- 作者: 奈須きのこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/06/08
- メディア: 新書
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