三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

連呼の効果?

区議会選挙運動の最終日。そこかしこに宣伝カーが走り回っていて五月蠅いうるさい。
大音響のスピーカーで「山田太郎(仮名)、山田太郎山田太郎をよろしくお願いいたします」と連呼するが、これって得票効果あるんだろうか? 「山田太郎→うるさくて不愉快→投票しない」てな負のイメージ連想を喚起して、逆効果なんじゃないだろうか。
「宣伝カー連呼」という手法がそもそも田舎臭い。支持者の家を一軒一軒回ってアイサツするのが本来の形だったんだろう。「戸別訪問」が公職選挙法で禁止されたので、代わりに宣伝カーで走り回りながらのアイサツとなった、と。
走行ルートも選挙区を万遍なく回るようキッチリ計算されているんだろう。「川上部落にはアイサツに行ったのに川下部落には来ないってかい」てなクレーム、いやそれ以上に「新田の留吉の家の前は通ったが、本家のウチの前は通らなかった」てなクレームまで予想して、どんな細かい路地までも、ドブ板を踏んで回るのが「基本のき」なのであろう。
そんな選挙活動が板橋区はもちろん、豊島区、文京区、千代田区でも展開されている。(通勤ルートで具体的に見聞している) まったく都会的じゃない。
千代田区の場合は、区内に居住し区議会選挙の投票権のある人間は、昼間人口の4%ぐらいしか居ない。仮にその4%全員が「家の前まで宣伝カー回せ」と要求する「田舎者」だとしても、96%は無意味な騒音の被害者だ。アホくさいこと、この上無い。
宣伝カーは一切使わない。その代わり、自分の政治家としての信念信条、さまざまな問題に対する基本的スタンスは、著作を買って読んで欲しい。基本的なところは、無料配布のパンフレットにまとめてある。欲しけりゃ事務所まで取りに来なさい。直接質問したかったり「生の声」を聞きたいなら、政治集会に来なさい、というのが都会的なやり方であるように思う。やってる候補者は皆無。それじゃ当選しないのだろう。
結論:東京は都会じゃない。結果:選挙のたびに騒音が思う存分、目一杯に撒き散らされる。