三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

パンクな日々

最初は10日ほど前だった。いつものようにゾーンたんで幹線道路のはじっこを走っていて、側溝の排水口をふさいでいる金属製の網みたいなのを踏み越えた瞬間に後輪に違和感。停車して確認したら、パンクしていた。それまで3500km以上ゾーンで走っていて、パンクは初めて。ちうか、人生における初パンク体験。
とまれ、このままじゃどこにも行けないので、自転車を押して脇道に入る。車体を逆さに立てて、ブレーキを外し、クイックレリーズをフリーにして、後輪を外す。携帯ツールのタイヤレバーを使ってタイヤを外し、予備のチューブと交換する。携帯ポンプで空気を入れる。ここまでで、約30分。慣れない作業で、腰を痛めるのを警戒する。去年夏のドイツでのギックリ腰は文字通りの「痛い思い出」だから。
手押しの携帯ポンプじゃなかなか空気が入らない。ママチャリ程度に入ったところで、帰路に向かう。歩道をゆっくり漕いで行く。途中の自転車屋でフロアポンプを借りて入れるが、なんかスカスカするばかりで、思うように入らない。
なんとか自宅到着。外したチューブを確認したら、カッターナイフで突いたような3ミリほどの切り傷があった。何か鋭利なものを踏みつけたのだろう。後輪にフロアポンプで空気を入れ直す。キッチリ7気圧まで入れて、再出立。
と、2kmも走らないうちに、後輪不調。確認すると、エアが抜けている。立て続けのパンクだ。たまたま近くに自転車屋があったので、見てもらう。チューブのバルブの根元近くに穴が開いていた。どうやら、自分の組み付け方法に不備があり、新品のチューブを破損してしまったらしい。バルブの根元は修理不能。最初にパンクしたチューブは自宅に置いてきた。新しいチューブを購入し、交換してもらうことと相成った。
ここまでが第1部。第2部は一昨日の土曜に開幕。
早起きして荒川CRを100km近く走って、自宅に戻る途中、これまた突然のエア抜け。手持ちのポンプで補強して、近くのスーパーの自転車売り場まで行き、フロアポンプで入れる。一応、入ったようなので、自宅に戻ってチューブを外して確認。その時は分からなかったのだが、よくよく調べたら、針の穴で突いたような小さな穴が開いていた。プロの仕事なのだから、取り付けミスじゃない。運悪く、また何かを踏んでしまったのだろう、と思う。
再度新品のチューブと交換。取り付けには慎重を期す。バルブ周りを噛まないように十分注意し、チューブが撚れたり噛んだりしないよう、丁寧にタイヤをモミモミする。7気圧注入。ちゃんとできた、と思っていたのだが…
翌日曜、朝イチに試運転に出立。デコボコした石畳を走り、段差を超えてみる。大丈夫。アスファルトの舗道を走り出し…その瞬間「パン」と大きな音を立てて後輪がパンクした。「なんで?」と呆然。これで4回目のパンク。
チューブを外して確認してみたら、地面に当たる部分に穴が開いている。取り付けミスとは違うようだが、確信が持てない。とりあえず、パッチをあてて修理したチューブと交換する。7気圧入れる。
その時点でタイヤを確認し、ようやっと連続パンクの原因が分かった。最初のパンクでタイヤに傷がついており、その傷口が次第次第に広がっていたのだ。2度目のパンクは自分の取り付けミスだった。3度目のパンクは、タイヤの傷口からわずかに外にはみ出したチューブが次第次第に擦れてピンホールを作ったから。4度目のパンクは、さらに大きくなった傷口から「いぼ痔」のようにはみ出したチューブが路面で擦られて、100メートルも走らないうちに「切れ痔」となったため。
タイヤも新品に交換。これまで以上に丁寧に丁寧に取り付ける。しばらくは「パンク恐怖症」で、イマイチ思い切ってペダルを踏めなかったが、30kmも走れば「大丈夫」との確信が持てるようになった。
苦労した分「経験値」は稼げた。チューブやタイヤの交換は、プロには及ばなくとも15分程度でサクサク出来るようになったし、チューブを取り付ける際のコツも何となく分かったような気がする。
「ロード」途中で出来るかと言えば、難しいかもねえ。まずは落ち着いて、丁寧な作業が出来る場所を確保することだ。それこそが肝心。