三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

自家製イクラ醤油漬

先週末に食材の買い出しに行ったスーパーのさかな売り場で「生筋子のバラしサービス」をやっていた。1パック1300円ほどの生の筋子を、その場でバラして「イクラ」状態にしてくれる。醤油漬用の漬け汁も付いている。半ばセールストークに乗せられて、1パック買ってしまった。で、自宅で漬けてみたのだが、素晴らしく旨い。そこらへんで売っている瓶詰めなど比べものにならないほど。
ネットで調べたら、北海道ではごく当たり前に「自家製」されているのですね。シャケが獲れる季節になると、生筋子が出回り、それを買ってきて自宅でバラし、醤油漬その他にする、と。筋子バラし専用の金網も売られているらしい。
で、今日、例の池袋東武地下の食品売り場に行ったら、同じように実演付きで生筋子を売っていた。「バラしサービス」は無かったが、1パック980円。安い。さっそく買い求めて、家で嫁さんと二人チャレンジしてみる。
思いのほか簡単だった。イクラというのは、意外と頑丈で、指で大胆にバラしても、爪を立てたりしなければ、容易く潰れたりはしない。洗うのには真水じゃなくて、海水程度の塩水を使うのがコツか。真水に触れると浸透圧の関係か、白くなってしまう。
漬け汁は「醤油大さじ4、日本酒大さじ4、ミリン大サジ2」が売り場配布のレシピ。こどもがいるのでアルコールはまずい。鍋で軽く煮切る。その際、昆布を1片入れておく。容器ごと氷水で冷やす。
2時間ほど漬け込んで試食。旨し。日本酒を少し振り掛けると味が立つ。日本酒なら軽く3合、ご飯なら大盛り丼飯がイケそうだ。痛風の大敵・プリン体含有量が少ないのもグート。

それはそれとして、今年は北海道方面から強力な売り込み攻勢があったりするんでしょうか? 関東方面まで「自家製イクラ醤油漬」文化を普及させて、生筋子の販路を大幅拡大しよう、てな。
ちなみに自分の田舎は新潟だが、筋子と言えば、イクラ以前の未成熟なのを丸ごと塩漬にしたものがデフォだった。ルビーのような透明感のある濃赤色で、ねっとりとした食感。熱々のご飯と一緒に食うと実に旨かった。だもんで、筋子イクラというのが、リクツでは分かっていても、実感としては今ひとつピンとこなかったんだよねー。