三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「雲のむこう、約束の場所」

レンタルDVDで観た。絵がとてもきれいだった。音楽も良かった。「あの頃」を思い出した。以上、感想終わり。
以下、余談なのだが、最近自分の周囲で流行っている言葉の一つに「童貞力」というのがある。赤瀬川原平の「老人力」の同類項なのだが、なかなかあなどれぬパワーであるようだ。
も一つ余談。中学生が設計し、組み立てた飛行機を、それまで一度も飛行機を操縦したことが無い人間が操縦して、本番イッパツで自由自在に飛ばせたら、すっげー楽しいよね。あの「ドラえもん」でも、ここまで素晴らしい「夢」は語られなかった。
その「ドラえもん」では、パラレルワールドをテーマにしたストーリーがある。長編の「魔界大冒険」では、のび太が「もしもボックス」を使い、科学ではなく魔法が発達したパラレルワールドへ行く。そこで大変な苦難に遭遇したのび太は、ドラみちゃんに助けられ、再度「もしもボックス」を使ってパラレルワールドを切り捨て、現実の世界へ戻る、という解決法を提示される。だが、のび太は、あえてその選択肢を捨て、苦難の待つパラレルワールドへと戻っていく。実に感動的だった。
その「ドラえもん」とは違い、最初から、現実世界と違うifの世界を、いわばパラレルワールドとして設定し、その中でパラレルワールドをテーマとした物語を展開しつつ、現実世界とはあくまで無縁におさめようというなら、物語全体の落とし所はどこにあるのだろう?
自分にはちと想像すらつかない。そんな作品をあえて作ろうというひとがいるなら、その蛮勇に拍手したいところだ。パチパチ。