三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

死と彼女とぼく

いや、まんがの話じゃない。(当該タイトルの作品は傑作で一読をお薦めするが) 今週はどうも気持ちがアンダーだった。仕事方面の景気が悪かったり相場も湿ってたり、原因はいくつもあるのだが、月曜朝イチに聞いた中尊寺ゆつこの訃報が、なんちゅうかボディブローのように効いたんじゃないかと思う。
80年代のバブル期の申し子のようなタレントで、まさにその時代に仕事でおつきあいがあった。バブル崩壊後も彼女は元気いっぱいで、しょぼくれた日本がつまらなくなって、アメリカ行ったりアフリカ行ったりしてたんじゃないかと、今にして思う。その勢いで90歳100歳まで生きて欲しかったのだが。
享年四十二。40代の死は夭折とは言えないが、夭折以上の辛さを感じさせられる。後に残すものがやりきれないほど重い。仕事にせよ、家族にせよ。10代20代の死が、その多くは、目標や夢を実現する以前の死であるのに対して、30代40代の死は、今ここに実現しつつある目標や夢を志半ばで奪い取られるような死だ。逝くほうも送るほうも、失うものの生々しい手ごたえを痛感せざるを得ない。これは辛いよ。本当に辛い。