三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

岩月謙司教授「準強制わいせつ」容疑で逮捕

密室での男女のことだから「冤罪」可能性もゼロじゃない。が、今時点で官憲は「クロ」と踏んでいる、ということですな。
やたらたくさん出ているこのひとの本だが、2年ほど前に「なぜ、男は『女はバカ』と思ってしまうのか」(講談社α新書)一冊読んだきり、二度と読む気が無くなった。感想を日記からコピペしとこう。

 性差による心理の違いを論述している。「男は事実を記憶し、女は感情を記憶する」など、ふむふむと思えるところが多かったが、後半どんどんトンデモ本化している。幼い時は父親に愛され、長じては恋人や夫に愛されて…女の幸せは男次第ってことじゃん。
 一面の真理は突いていると思うが、人生はそんな単純なもんじゃないと思う。親の愛が足りた人間も、足りなかった人間もいる。でも、親以外の人間との関係や、友人や恋人との関係の中で、それなりの人間として成長していく。時に辛い目にあい、岩月の言うところの「汚染」されることがあっても、くじけずに立ち上がり、再び歩いていく。そうありたい。そうして実現するのがモノホンの幸福であり、生きる価値のある人生じゃないのか。
 岩月が描く「幸福な女性」は、父親に溺愛された世間知らずの箱入り娘が、親の決めた相手と見合い結婚する、てな、きわめて限定されたモデルでしかない。それはそれで「幸せ」かもしんないが、自分が女だったとしても、もちっとマシな人生を歩みたい。そう考えるのは男だけ、とは言わせんぞ。糞フェミは毒だが、こういうのもやっぱ毒。
 あと「科学の世界では」ともっともらしいことを言い、「筆者が数千人の女性に対して行ったアンケート調査や面談による調査結果」が根拠だとしながら、客観的なデータは何一つ示していない。何が「科学」やねん。岩月自身の経験知や世間知を開陳しているだけじゃん。で、それを自分の経験知世間知に照らして評価すれば「女をなめてんじゃねーよ、バカはお前だろ」という結論に至る。じゃんじゃん。

なぜ、男は「女はバカ」と思ってしまうのか (講談社+α新書)

なぜ、男は「女はバカ」と思ってしまうのか (講談社+α新書)