三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「富士日記」

下巻を読了。
泰淳逝去のちょっと前に終わる。年齢差もあったし、性格も相当に異なっていただろうに、互いにベストパートナーだったのだろう。夫婦の理想の一つなのかも。
小鳥や子モグラに始まって、タマが次々に獲物を持ってくるくだりがいい。小ヘビをくわえてきたのを百合子は「とうちゃん見てごらん、タマの顔はダリそっくり」と面白がり、泰淳は仕事部屋に立てこもって震える。キジまで獲ってきたというのも驚き。猫にとって富士の山荘は天国のような環境だったのだろうか。