三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「Xへの手紙」

小林秀雄30歳の時の仕事だ。かっこよさに痺れた。「人は愛も幸福も、いや嫌悪すら不幸すら自分独りで所有する事は出来ない。みんな相手と半分ずつ分け合う食べ物だ」とか「俺が生きる為に必要なものはもう俺自身ではない。欲しいものはただ俺が俺自身を見失わない様に俺に話しかけてくれる人間と、俺の為に多少はきいてくれる人間だ」とかさ。評論というよりは、メッセージ性の強いポップミュージックを聞かされているようだ。かつてのS&Gのような。あるいは尾崎豊? ハマショー?(笑) 小林秀雄の魅力は、何よりもこうしたアフォリズムのかっこよさだったのだろう。ニーチェに学んだのだろうか。