三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

決算発表

明日は今現在の持ち株の約半分を占めている***(特に名を秘す)の決算発表日。好決算の予想は出ているのだが、株価がどう動くか、正直見当もつかない。
逆説的だが、誰も予想しなかった突発的な事件のほうが実は、株価の動きの予想がつくのだ。アメリカの911テロとか、狂牛病とか。プロからアマ、大口から零細まで、市場に参加している投資家のすべてが「初めて聞くニュース」だったら、大多数がどう行動するか見当がつく。大多数の逆を行って裏をかこうとする動きも想像がつく。
決算発表は「特定少数(インサイダー)はすでに知っているニュース」なんだよね。当然インサイダーは、その先行知識を使ってひと稼ぎしようとする。「インサイダー取引」として法律の取締対象なのだが、そんな法律が存在すること自体、その種の取引がいかに多いかを立証している。で、大多数の投資家(アウトサイダー)は、インサイダー取引が行われていることも予想し、その上で投資行動を行っている。だから、予想が難しい。
事前に公表されている情報よりも、良い決算発表が予定されているとする。インサイダーは発表前に株を買って、発表後、上がったところで売ろうとするわね。買いがあれば株価はわずかでも上がる。大多数のアウトサイダーは、そのわずかな上がりを好決算のサインとして、我も我もと買いに走る。結果、株価は実態以上に上がってしまう。良い決算が発表されても、株価がそれ以上に上がっているなら、下がるしかない。もちろん、その逆もある。
さらに、好決算予想を事前に入手したインサイダーが、あえて売りに出て、株価を下げるというやり口もある。「悪決算?」と動揺したアウトサイダーが追随して売りに動けば、株価は大きく下がる。下がりきったところを買って、好決算発表を待つちうことだ。そうした動きを予想して裏をかこうというアウトサイダーもいる。
ようするに「一寸先は闇」ちうこと。自分自身も含めて、欲にかられた人間集団の行動を予測するのは不可能に近い、ちうことなんすねえ(笑)