三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

富士日記

武田百合子富士日記」中巻を読了。昭和41年10月から44年6月。自分が小学校1年から4年まで。記憶もそれなりに鮮明だ。そういやそんなことがあった、とまではいかないが、あったようだ、てなくらいは分かる。東名が開通するなど、道路事情が飛躍的に良くなる。交通事故の記述も減る。後半は文章もそれなりに洗練されてくる。「とうちゃん」が「主人」になったり(笑)
にしても、数少ないスナップを見るに、百合子の今風な美人ぶりに驚かされる。今現在アイドルでも違和感が無い。それでこんな天真爛漫な気質に加えて文章も書けるとなれば、文壇での人気は相当なものだっただろうと想像に難くない。隣りの「大岡」は大岡昇平。フィリピン敗残兵の俘虜にして「野火」の。これはなかなかのご近所さんである。いつのまにやら「花撮影」の写真が入ってくるのだが、花子がいつからどんなカメラで写真を始めたかも記録しておいて欲しかった。