三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

仁義なき戦い

若い頃は、自分が菅原文太とまでは言わんが、田中邦衛ほどじゃないと思っていた。でも、年取った今は、金子信雄になりかねない怖さを感じている。いや「仁義なき戦い」なんだが。
「ユーガッタメール」で、「アメリカの男はやたら『ゴッドファーザー』を引用したがる」てなくだりがあったが、日本における相当物があるとすれば「仁義なき戦い」だろうと思う。
ごくごく簡単に解説すると、菅原文太は男気のあるヤクザで、金子信雄の子分。金子は金儲けが大好きだけど、度胸も器量もからっきしの親分です。敵のヤクザに縄張りを荒らされ、金子の組は存続の危機に立たされます。誰かが敵の親分を殺しに行かなければなりませんが、誰も行こうとしません。子分の一人・田中邦衛は「わしゃ死んでもええが、女房の腹にこどもがおってのお」と大泣きします。しょうがないので、文太が立ち上がります。文太は殺人の前科があるので、今度捕まったら死刑になるかもしれません。金子は文太にすがりつき「生涯忘れん。出所したらわしの全財産をくれちゃる」と約束します。文太は見事に敵の親分を殺し、逮捕されて刑務所に入れられます。文太が刑務所に入っている間、金子は覚醒剤やら競艇やらでさんざんボロ儲けしてきたくせに、仮釈放で出てきた文太には、たった1万2000円しか渡しませんでした。