三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「エコノミストは信用できるか」

東谷暁エコノミストは信用できるか」文春新書を読了。「諸君!」の新書書評で10月刊のベストに挙げられていたもの。すぐに読もうとしたのだが品切れで、2月になるまで待たされた。奥付は3か月目で第4刷。けっこう売れているのだろうな。
「人気エコノミスト40人をズバリ採点する!!」との腰巻惹句。「バブル崩壊不良債権処理、IT革命……彼らは状況をどう予測し、どう誤ったのか」と。
こういう本がかなり切実に求められていたということは、自分の胸に聞けばよく分かる。
トーシロにとって、エコノミストは信頼すべき専門家であると同時に、予言者や呪術師に似た側面があるのもいなめない。当たるも八卦、当たらぬも…というわけだ。ちょっと前にはあんなことが盛んに言われていたのに、今は正反対のことが言われているんじゃないか?という疑問は、誰しも幾度も抱いたことがあると思う。
その疑問に対する答えを期待してこの本を買った。正解だった。それにしても、このくらいの内容はスラスラ理解できるくらいの素養が欲しい。「文学部出身だから」てな言い訳はとうの昔に通用しなくなっている。