「生活の進歩」ということをふと考えた。たとえば歯磨きという習慣だ。
こどもらには虫歯が一本無い。「食べたら歯を磨く」「寝る前には磨く」という習慣を続けさせた結果だ。親である三鷹も嫁さんも、幼少期には相当に虫歯にやられたが、現在は縁が切れている。これもこどもと同じ習慣を続けた成果だ。
じゃあ、なぜ三鷹も嫁さんも幼少期に虫歯を患ったのか？ 歯を磨かなかったわけじゃない。磨くタイミングが違っていたのだ。
かつては、「朝起きたら歯を磨く」というのが習慣だった。顔を洗うのと同様の「禊」の一つとして口を漱ぐという習俗があり、それに「歯磨き」が習合したのだろう。磨いた後で食事をし、食後は磨かなければ、虫歯予防の意味は無い。三鷹や嫁さんの世代と、こどもらの時代では、着実な「生活の進歩」がある。同様の進歩は他にもいくつもあることだろう。
