三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

紙と電子と

新しいサービスを始めるにあたり、当然考えなきゃいけないことは、「このサービスを使うことにより、ユーザーにとって、どんなメリットが新たに生じるのか」を確認すること。
専用端末に限らず、スマホなりパソコンなりを持っていれば、ほぼ「いつでもどこでも買える」電子書籍を、「書店店頭でも買える」として、ユーザーにどれだけのメリットがあるのだろう? 「購入チャンネルが増えるのはユーザーにとってのメリットである」との答えを予想する。否定はしない。
じゃあ、こんな例はどうだろう? ある遊園地が、こんな風に考えた。「最近、若者の間でスマホを使ったオンラインゲームが流行していてる。遊園地利用者の減少の一因である。だから、新サービスとして、遊園地にコーナーを設置し、そこでもアプリを買えるようにしよう」 さて、客は増えるだろうか?
絶対に増えやしない、とは言わない。でも、少なくともネズミの国は、こんな「新サービス」などやらないだろうと思う。それよりも新しいアトラクションを作る。あえて説明すれば、実際にネズミの国へ足を運んで体験しなければ楽しめないアトラクション、自宅でゲームやってるより数段面白いだろうと客に思わせるアトラクションだ。
そう考えれば、書店に限らず「リアル」なお店が何をすべきか、指針は自ずと見えてくるのはないか。