三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

自転車を始めようとする人への購入アドバイス

あるいは「5年前の自分」への忠告。
5年前からの自転車関係の記録を読み返して、あまりの試行錯誤っぷりに赤面する思いです。何よりも自省のために書き出してみました。
◯予算
ここではざっくり10万円とします。スポーツ自転車の購入としては、最低レベルの予算枠なのですが、自転車乗り以外の「フツーの人」が「自転車」に出せる金額の上限かもしれません。自転車本体とは別に、パーツや工具代を2万円程度みています。
◯自転車本体
5万円以上のスポーツ自転車を買いましょう。購入後も長期間お付き合いができる、ちゃんとした自転車専門店で買うこと。通販は絶対不可。
ロードバイクでもMTB(マウンテンバイク)でも、はたまたフォールディング(折り畳み)でもミニベロ(小径車)でも良いのですが、主に舗装路を走る自転車の、5万〜8万円ぐらいの価格帯の現実的な選択というと、クロスバイクになると思います。
例えば、スペシャライズドのシラススポーツ(6万8000円)。

ジャイアントのエスケープR3.1(5万2500円)など。

エスケープは、もっと安いR3(4万9350円)もありますが、シフターがグリップ式で調整が難しい(と三鷹は経験的に判断する)ので、トリガー式のR3.1をお勧めします。
これら以外にも各メーカーから様々な車種が出ているので、自転車専門誌やネットで調べてください。
ちなみに、スポーツ自転車は、お店に展示してあるものを即買いするものじゃありません。たまたま自分が欲しい車種の欲しい色の欲しいサイズの現物があれば、即買いもあり得ますが、あくまでレアケースです。店員に相談し、自分の身体に合ったフレームサイズを確認し、そのサイズと好みの色のものが問屋やメーカーに在庫しているか調べてもらい、しかる後にオーダーし、早くとも数日、時には数週間後に届いたものを納車してもらう、というのがスポーツ自転車の買い方です。
クロスバイク」や「マウンテンバイク」と称して、パッと見じゃ似たようなスタイルの自転車が、ホームセンターなどで2万円前後で売られてますが、手を出しちゃいけません。絶対に。ママチャリレベルの低品質フレーム(重い!)に安物パーツを組み込み、スポーツカーやスポーツ用品メーカーのブランドのステッカーを張り付けて、スポーツ自転車っぽく見せている代物。本来のスポーツ自転車とは似て非なるモノです。
◯必須パーツ&工具
・ライト(夜間走行時、道交法で義務づけられています)

キャットアイ(CAT EYE) LEDライト ブラック HL-EL135

キャットアイ(CAT EYE) LEDライト ブラック HL-EL135

・ベル(道交法義務)
扇工業 ウインドベル プラチナブラック

扇工業 ウインドベル プラチナブラック

・ロック・スタンドスポーツ自転車には付いていないことが多いので、別に買う必要があります。
・フロアポンプスポーツ自転車はタイヤの空気圧調整が必須です。空気圧計付きをお勧めします。
・ケミカル(油脂類)
フィニッシュライン(FINISH LINE) ドライ テフロン ルーブ プラボトル 120ml

フィニッシュライン(FINISH LINE) ドライ テフロン ルーブ プラボトル 120ml

チェーンの潤滑用です。これが定番。たっぷり塗って、ボロ切れでしっかり拭き取れば、調子完璧。
◯推奨携行品
スポーツ自転車に乗るにあたって最低限必要な整備スキルが、遅かれ早かれ経験するパンク事故の際の「チューブ交換」であると三鷹は考えます。そのために必要なのが以下の携行品リストです。
チューブ交換を行うには、クイックレリーズレバー使っての自転車本体からのホイールの着脱、タイヤレバー使ってのホイールからのタイヤ着脱などのスキルが必要で、慣れないうちは大変です。でも逆に言えば、チューブ交換さえ出来れば、50kmでも100kmでも安心して走ることができます。
・携帯ポンプ
TOPEAK(トピーク) ミニモーフ PPM04900

TOPEAK(トピーク) ミニモーフ PPM04900

・タイヤレバー
Panaracer(パナレーサー) TL-3 タイヤレバー TL-3

Panaracer(パナレーサー) TL-3 タイヤレバー TL-3

・予備チューブ・携帯工具
ACOR(エイカー) 10機能携帯ツール ATL-2508

ACOR(エイカー) 10機能携帯ツール ATL-2508

「必須」「推奨」ともに、パーツや工具類は別にここで紹介しているものでなくともかまいません。値段の見当をつけていただくために適当なものをピックアップしてみました。自転車本体と同時にショップで買うことになると思います。
◯整備マニュアル
「チューブ交換」をはじめ、ブレーキやシフトの調整など、基本的な整備のやり方を教えてくれます。三鷹は今も重宝しています。
自転車トラブル解決ブック (Outdoor)

自転車トラブル解決ブック (Outdoor)

◯その他、あった方が良いもの
上記2万円の枠外になります。
身につけるものとして、グローブ、ヘルメット、自転車用ウェアなど。通勤などで、スーツスタイルで乗るなら、ズボンの裾を縛るバンドが必須です。
パーツとしては、バックミラー、リア用赤色フラッシャーがあるとより安心。サイクルコンピュータをつけると走行速度や距離が分かってアレコレ楽しめます。
工具は、マニュアルを参考に必要なものを揃えていきます。最初はアーレンキーセットでしょうか。当たり前ですが、携帯工具よりずっと使いやすいです。
ケミカルは、ディグリーザー、パーツクリーナー、グリースなど。
◯後は必要に応じて…
携行品を収納するサドルバッグ、自転車本体に荷物を載せたいならキャリアやカゴ、暑い時期に遠出するならドリンクボトルとボトルケージ、雨の日も乗るなら泥除け、と、自分が必要と思うパーツを買い足していきましょう。
整備スキルを身につけるのと同時進行で、さまざまな工具が必要になります。ペダルを外すならペダルレンチ、ケーブルを交換するならケーブルカッター、チェーンを交換するならチェーン切りスプロケットを交換するならロックリング工具とスプロケット回しとモンキーレンチ、と。
乗り慣れてくると、よりグレードの高いパーツが欲しくなります。その筆頭がホイール。次いでブレーキ。さらにシフト。サドル、ペダル、ハンドルグリップといった身体が直接触れるパーツは、より身体になじむものと換えたくなります。走りを追求してビンディングペダルに換えたら、専用のシューズも必要となります。
自転車本体と同額かそれ以上、パーツや工具類に注ぎ込んだ頃には、いっぱしの自転車乗りになっているはずです。
◯どこで買うか?
パーツや工具類は、三鷹は今ではAmazonなど通販で買うことも多くなりましたが、最初のうちは自転車専門店で店員に相談し、現物を確認して購入することをお勧めします。
通販で買って無事届いたものの、規格が合わなくて取り付けられなかったパーツが三鷹の家にはいくつかあります(涙) ホイールやタイヤのサイズやら、ステムの口径やら、自転車の規格は門外漢には複雑怪奇です。通販利用は十分な知識がついてからにしましょう。