三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

田舎の状況

問題なのは、それ以外の地方だ。三鷹の田舎方面など典型なのだが、具体的には、以下のように事態が推移する。
まず、国道バイパス沿いの田んぼを潰して、駐車場つきの大型店が開店する。結果、それまでそこそこ客が入っていた駅前商店街が衰退する。シャッター通り化が進む。
バイパス沿いの競争が激化する。低価格競争についていけなくなった地元資本の店が次々に潰れ、全国レベルのチェーン店が目立つようになる。
ジャスコ(イオン)の巨大ショッピングモールが開店する。半径10km20kmの巨大商圏を独占的に支配し、バイパス沿いが一気に寂れる。潰れても元の田んぼには戻らない。チェーンで封鎖された駐車場のアスファルトの割れ目から雑草が生い茂る。
結果、駅前から郊外からひっくるめて「ジャスコ一軒、町滅ぶ」てな状態になる。もちろんジャスコが悪いんじゃない。実家の爺婆をはじめ、地元消費者は「便利になった」と喜んでいる。荒涼とした風景が、今やよそ者となった三鷹の目には痛々しく映るという、それだけの話。