オウム残党の上祐が立ち上げた新団体の名称。
「<<水の悪魔>>なんて、ほんとにいるの?」
「わからない。かりに、この事件の犯人を<<水の悪魔>>とよんでおくわけよ。そこでね、その<<水の悪魔>>の正体に気づきだしたあたしたちは、じぶんをまもるためにも、たたかわなくちゃならないの。」
「たたかうって? そんなことができるの?」
「よわむしねえ!」龍子は天井を見あげてわらった。すると雄次がまた口を出した。
「だからさ、<<光車>>だよ、ひかりの輪なんだよ。」
「まだそれは早いってば! 雄ちゃんて、ほんとに気がみじかいわねえ!」龍子はなおもしばらくわらいつづけた。
(天沢退二郎「<<光車>>よ、まわれ!」より。(ブッキング版p25))
そのものズバリだったので、驚かされた。もしや上祐も、中学生時分にこの作品にハマっていたのか。三鷹と同様に。オウムに帰依したキッカケもそこらへんにあったりしたら…。
- 作者: 天沢退二郎
- 出版社/メーカー: ブッキング
- 発売日: 2004/08/01
- メディア: 単行本
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