三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

偏食考

まんが雑誌の編集をしてた頃、偏食のひどい作家を担当し、打ち合わせ飯のチョイスに苦労したことがあった。さかなダメ、鶏肉ダメ、野菜嫌い、てな調子。それでも、大人になって食えるものが随分増えたそうで、こどもの頃は玉子とご飯しか食えなかったらしい。思い余った親が、千葉のどっかにある全寮制の偏食矯正小学校に転校させたのだが、それでも食えず、空腹の余り施設を夜中に脱走して、東京の自宅まで歩いて帰った、と。なんちゅうか「スタンドバイミー」みたい(笑)
対照的に、三鷹んちのこどもらは基本的に好き嫌いが無い。辛い苦い渋いを嫌がることはあるが。原因は、三鷹も嫁さんも基本的に好き嫌いが無く、というか和洋中肉魚野菜すべて全方位で旨いもんが好きで、日常的に「うまいうまい」と言って食っているから。その結果「食卓に並ぶのはすべて旨いもの」と刷り込まれているから、こどもも基本的に何でも食うのだろう。
当たり前の話。逆に親が「自分は苦手だけど身体にいいから**を食べなさい」というんじゃ、食いたいと思わんだろう。「苦手だけど」なんて手合いが作った料理が旨かった例が無い。一度二度は目をつぶって食ってみても「やっぱ不味かった」と刷り込まれ、ますます嫌いになるのだろう。
そもそも「偏食矯正」という考え方自体、いかがなものか、と思っているのだが、それはそれで別の機会に。