三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

憲法第9条

この際、キッチリ批判しておこう。

「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」

何度読んでも珍妙な文章である。
本文の論旨は「平和を実現するため、自分に限って、武力は禁じ手とする」ということなのだが、逆に言えば「自分が武力を使わなければ平和が実現されるだろう」ということになる。
そんな「自分」って何様? と思わないだろうか。「北斗の拳」のラオウ様だったら分かるよ(笑) あるいは、絶頂期のローマ帝国だったら。
すでに圧倒的な武力で他国を完全制圧し、この先百年は草も生えないくらいにして、絶対優位を実現した上で「平和のため、今後は武力を使わない」と宣言する、という状況は在り得る。逆に言えば、そこまでの特殊状況でないならば、夜郎自大の狂人のたわごとである。
そんな「ローマ帝国」無しに「正義と秩序を基調とする国際平和」が実現するしたら、諸国の「力」のバランスの結果でしか在り得ない。「力」すなわち「武力」であり、戦争をする能力と意思だ。
諸国の一国である日本が「力」を一方的に放棄するというのは、バランスを意図的に崩壊させようとするもくろみであり、「国際平和」の破壊に直結する。
おお怖い。だがしかし、現実には憲法第9条による平和破壊は防がれた。9条を事実上否定する自衛隊様と日米安保条約様のおかげである。有り難や、有り難や。なむなむ。
要するに9条は「空文」なのだ。「理想を謳う憲法と現実の自衛隊」てな対比関係にすら無い、単なる「無意味で空虚な文言」。論じる意味さえ無い。「ワンチャンスで削除」OK。