三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

自転車本「東京周辺自転車散歩」

荒川サイクリングの参考に買った。先日は「都電に沿って東京散歩」コースにトライしてみる。自宅から一番近い巣鴨庚申塚を出発点にして時計回り。とげ抜き地蔵、千石、小石川、小日向、早稲田と走り、大隈講堂を回って、目白台鬼子母神雑司が谷サンシャインシティと走り、大塚、巣鴨と、これで一周。走行時間にして3時間足らず。
と、その前に「散歩」のアドバイス通り、サドルを思い切って上げる。両足のつま先がかろうじて地面に付くくらい。これが実に大正解。今まで「おばちゃん自転車」のようにサドルだけで体重を支えていたのが、左右のペダルとサドルに分散され、重心が下がって安定感が増す。足の筋力でペダルを押し下げるのではなく、体重をかけて踏む感じになり、漕ぐのも楽。目線が普段より30センチ以上高い。さしずめ天狗ビジョンである。で、宙空を漕ぎ、雲を踏んで走っていくわけさね。
「天狗」「雲を踏む」てな言葉が頭に浮かんだことから、黒田硫黄のまんが「大日本天狗党絵詞」の独特の飛行感覚は、自転車体験から来てるんじゃないかと思い当たった。「茄子」じゃ自転車マニアっぷり全開だったし。
名前だけ聞いていて初めて「発見」した施設がいくつか。その一つ「和敬塾」は、自分が大学入った時、入寮を打診されたが流れた。多分にまんがの影響(「マカロニほうれん荘」とかラブコメの元祖「翔んだカップル」とか)で「東京のアパートでの一人暮らし」に憧れていた自分は「流れてラッキー」と思ったが、そもそも入寮資格を満たしてなかったのかもしれない。エリートのすくつだったし(笑) 偶然にも入っていたら、人生変わっていたと思う。何かの間違いで政治家目指して、おそらくは挫折して、さらに珍妙な方向へ行っていたりして。
「鉄砲坂」「胸突き坂」は自転車じゃなければ、まず訪問しないところだった。鬼子母神も。もう30年近く住んだ東京にも、知らないところがいくらでもあるものだ。当たり前だが。

東京周辺自転車散歩

東京周辺自転車散歩