三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「恋愛資本主義」の真実

電波男」の著者も含め、オタクさんたちのほとんどが誤解しているようだから、おぢさんが、ごく簡単に解説してあげよう。
あのねー、「恋愛資本主義」からすれば「女」は商品なの。で、生物学的に人類は♂♀のどちらかだけど「♀=女」ではなくて、「若い♀の特殊なパフォーマンス」が「女」なの。
発情期のある動物を考えると分かりやすい。♀ザルのお尻が赤く充血すれば「こども作る用意ができたよん」ということ。で、♂のチンコが勃って、♀をファックして妊娠させる、と。それ以外の時期にはチンコは勃たない。とっても合理的。
人間は一年中発情期だから、いつでもチンコを勃たす用意はある。でも、四六時中勃ててるわけにはいかない。「特別な何か」が現れるまで待っている。
分かったかな? その「何か」が「女」なんだねえ。若い♀が胸や尻を強調して(でかい尻は安産、でかい胸は母乳の象徴だ)、唇を赤く塗って(発情し充血したマンコの象徴)、吐息を熱くする(カモンベイビー)。ここに「女」が出現するわけだ。
原始時代はそのくらいのパフォーマンスでオッケー!だったが、文明が開けるにつれて♂側の注文がうるさくなる。最初から露骨だと萎えるから清純路線で行ってくれ、とか、普段とは違う服を着てくれ、とか、「あんたバカァ?」と罵ってくれ、とか。
で、♀同士はチンコを奪い合うライバルだから、敵に差をつけるために、化粧したり、高い服着たり、宝石を身に着けたりして、飛躍的に「女」力をアップさせていった。
でも、どんな♀も一生「女」はやれない。化粧よりも宝石よりも有効なのが「若い肉体」だから。年をとれば必然的に「女」力はダウンし、やがてはゼロになる。「女」で無くなった後も生きていくための何かを、♀はゲットしておかなければならない。それが、亭主だったり、こどもだったり、あるいは金だったりするわけさね。
さて、ここまでは♀一人が自分の「女」をいかに効率的に売りつけるか、というお話。「恋愛自営業」ね。「資本主義」となるには、もう一段の発展が必要。
自分以外に「女」を集めて、売らせてアガリをかすめればいい。「女」力が下がればお払い箱。新たに「女」を補充する。売春宿屋の主人や、遣り手婆あだね。これが一番分かりやすい例。現代なら、水商売や芸能事務所もそうだねえ。次に「女」力増大アイテムを作ったり、売ったりする。ファッション業界やコスメ業界、美容整形、ダイエット本、いろいろある。これが実は一番でかい商売だったりする。こういうことをしてる連中が、「恋愛資本主義」の勝者。一言で言えば下賎のヤカラだ。
もっぺん言おう。「女」は「恋愛資本主義」の商品だ。売らなければ、売られなければ、無価値な無意味な存在。メンテナンスにはとてつもなく金がかかり、にもかかわらず、せいぜい20年かそこらで価値がゼロになる。「女」は商品。まかりまちがっても「恋愛資本主義」の勝者じゃない。
商品を崇めたり怖がったりするのはナンセンスだと思わないか? せいぜい「女」の美しさを愛で、儚さを哀れと思えばいい。で、「女」を入り口にして、その向こうにいる♀となんらかの関係を持つことができれば、それは♂の人生に多少の変化をもたらす。セックスとも友情とも違う何かが得られる。カッコつきの「恋愛」よりもそっちのほうがずっと重要だと思うのだが。