そもそも、1941年時点の日本が「アジア最強の反共国家」だったと率直に認めるならば、その日本と総力戦をしたのがアメリカの失敗。もちろん、日本にとっては大失敗。太平洋戦争が無かったら、中国の共産化は無かったし、朝鮮戦争もベトナム戦争も起こらなかった。毛沢東の「大躍進」も「文革」も無かったし、金王朝もポルポトも出現しなかった。あれこれトータルで7千万人くらいは死ななくて済んだんじゃないか?
共産主義は20世紀の人類最悪の災厄であり、その犠牲者数は1億人を軽く超すと言われている。そのうち半数以上が、太平洋戦争の間接的な結果ではないかと思うに、敗者たる日本以上に、勝者たるアメリカの責任は重大だ。