三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

長山靖生「いっしょに暮らす。」

漱石の「こころ」に他者同士の共生というテーマを深読みする解釈は興味深かった。血縁でも夫婦・恋人でもない同士が、一緒に暮らすことなど出来るのだろうか? またそれは必要なのだろうか? 「一つ屋根の下」的共生には擬似的な家族関係が必要不可欠であり、そうした擬製が人間同士の関係に必要なのかどうか、ということに尽きると思うのだが。
そういや「五族協和 八紘一宇」も擬製家族の超国家的拡大版だ。いいのか、それでも?
他人を超えて、敵同士が隣り合って、それでもなんとか戦争に至らずに暮らすための知恵を考えたほうが建設的な気がするが。年に一度スポーツ大会で攻撃性を発散させる、とかさ。