三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

イラク国民議会選挙成功

テロリストの脅迫にもかかわらず、投票率が60%以上なら大成功と言えよう。これでまたサヨ連中の主張は説得力を失った。「選挙なんて無理」と決めつけて、結果的にせよテロリストを後方からサポートしていたのだが、肝心のイラク国民の大多数は選挙を選択したわけだ。「大多数」というのは、上記「60%以上」に加えて、宗派の圧力や、何十人もの市民を殺害した投票日当日のテロを恐れて、投票できなかった相当数の国民をもカウントするゆえ。選挙に反対を表明していたスンニ派においても、大勢をみてギリチョンで参加に転じた指導者がいたようだ。
もっとも、これで西欧流民主主義が実現するとは思えない。有権者の多くは西欧的「個人」として支持する政党に投票したのではなく、自分が生まれながらに属する部族や宗派をサポートするために「集団」として投票したのだろうから。
結果、部族や宗派のパワーゲームの結果としての政体が登場するだろうが、それがイラク流民主主義である。少数派であるスンニ派を支持基盤としたバース党が独裁していたフセイン時代よりはずっとマシなのだ。それ以上を望めばバチが当たる。
自分は中東問題の専門家からはほど遠いのだが、それでも分かることが一つ。イラクが「シーア派主流の『民主的』国家」として再生すれば、アメリカにとっては願ってもないこと。「親米」ならば最高(笑) 現在の中東イスラム圏の親米国家の代表はスンニ派主流のサウジアラビアだが「民主的」とはほど遠い、王族その他の特権階級に支配された国。おまけにその特権階級に属するビン・ラディン氏が「9.11」を引き起こした。スンニ派で王制のサウジと、シーア派で「民主制」のイラクと、親米国家が二つになれば、アメリカが中東問題で使える手筋が増えるわけさね。