三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

ごはん

東京暮らしを始めたのは大学入った1978年だから、もう27年にもなる。中落合の木造モルタルアパート2階の四畳半暮らし。最初っから自炊していた。電気釜でごはんを炊く、というだけのことだが。米は近所の米屋で「標準価格米」を買った。
と、若いひとには分からんか。米は、当時は食管法という法律で仕切られた統制品だったんよ。原則的に、農家が生産した米を政府がすべて買い上げ、米屋のみを通じて、全国同一価格で消費者に供給していた。例外はわざわざ「自主流通米」と称していた。
たまたま田舎が米どころだったおかげで、ごく普通に旨い米を食えていた、ということを思い知ったのが、東京での自炊経験。めちゃ不味いんだもん。田舎も東京も同じ価格で、資本主義にのっとれば同じ品質のはずの「標準価格米」が。まあ、数ヶ月で慣れましたが。
当時、貧乏学生の間でネタになったのが「食事の時、ごはんだけしかないが、どうやって食う?」というお題。「醤油かける」「塩振って食う」てなあたりが予想される回答だが、甘い! 「新三共胃腸薬をまぶして食う」という奴がいた。多少食いすぎても胃にもたれんだろうな。「炭酸が抜けたコーラをかけてお茶漬けみたいにして食うと旨い」という奴もいた。グラップラー刃牙でもやらんぞ。「ビールで煮て雑炊にする」というのもあったが、どんな味か想像がつかなかった。ちうか、ビール買う金あったら納豆か玉子か「江戸むらさき」買えよ(w