三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「サンダーバード映画版」

レンタルDVDで観る。公開時には評判の悪い映画だったが、おもしろかった。そのおもしろさは「昔」の「オリジナル」を知ってるからじゃないかとも思う。おなじみトレイシー兄弟はパパとともに衛星軌道上でほとんどの時間を過ごし、ミソッカスの末っ子アランがブレインズJr&ティンティンと活躍するという、ジュヴナイル仕立て。サンダーバード体験の無い若い世代には「なんじゃこりゃ?」かも。
ペネロープ&パーカー出番多すぎ&強すぎ。パーカーの「ミライディ」は「milady」であり、コックニー訛りというよか、古風な言い回しであるらしいことを知る。ちなみにペネロープとパパとの関係について、「オリジナル」観てたこども時代に年長のマセガキから「愛人だよ」と言われてショックを受けた少年は、日英併せて10万人はいるだろう(w
悪党フッドは東洋風の龍を描いた着物を着ていて、怪人フーマンチューもどきの風貌だ。あからさまに「悪い支那人」で、いわば黄禍論を体現しているのだが、白人俳優に演じさせ、ティンティンの叔父さんという設定にして、人種的偏見を中和せんとしているのが今風?
昨今のハリウッド映画じゃ「白黒黄色」入り混じったキャスティングが常識のようだが、「トレイシーファミリー」と言う以上、スコットを黒人にして、バージルを東洋人にする、てな工夫は不可能だもんな。パパがよっぽど(自粛)じゃない限り。